子どもの虫歯予防…「おやつの選び方」について
2018/03/07
今回は、「子どもの虫歯予防」の中の「飲食・間食の回数」を決めるお話の中で、
「間食」・・・みなさんの中では「おやつ」と呼んでいるものの話です。
もし、まだ読まれてなければ、
を先によんでくださいね。
なぜ、おやつの種類を選択することが大切なのか?
甘い物(砂糖入り)のおやつを食べてむし歯になりやすくなるかどうか?は、
食べる頻度や
食べる量が
大切なポイントになります。
そして、
おやつを食べている間~食べ終わるまでの時間も大切です。
つまり・・・
お口の中に糖分がどれだけの時間、滞在しているか?
が大切になります。
そうなると、
「おやつの種類、形態によって、子どもが食べ終わるまでの時間が違ってくる。」
「そもそも、おやつの種類によって、含まれる糖分の量が違う。」
ということになります。
リンク)なぜむし歯になるか?
ここでは、「糖質の量」と「食べ終わるまでの時間」
の2つの点から見た、
「おやつのむし歯になりやすさの分類」
を見てみましょう。
おやつの分類(糖質の量、食べるまでの時間)
グループA
これらのおやつは、糖質が多く、子どもが食べ終わるのに、時間もかかるので、
大変むし歯になりやすい「おやつ」
と考えてください。
「おやつ」を選ぶにしても、これらは止めて、他を選びましょう!
グループB
グループBも「糖質の量」は多めです。
1個、1個は割と短時間で食べ終えますが、
ダラダラと何個も食べるパターンになりますので、注意が必要です。
グループC
グループCはジュース類ですね。
これは、「時間」との闘いですね…
ダラダラ飲んでいると、お口のなかに糖質がずーっと滞在しますので、
虫歯のリスクがあがります。
そして、ジュースは液体なので、
一発で歯と歯の間に入っていきます。
歯と歯の間のむし歯のリスクも一気に上昇ですよ~
あと、「野菜ジュース」といっても、市販のものには、糖分が含まれてますので、
パッケージ、名前に騙されないようにしてくださいね。
(お母さんが自家製で作ったものは大丈夫ですが。)
グループD
グループDのおやつでも、十分美味しそうですよね。
「糖質の量」はそれなりに入っていますが、
おそらく、「食べ終わる時間」はグループA、グループBに比べると短い思います。
ですので、すこしむし歯のリスクが下がります。
グループE
これまでのA~Dに比べると、「糖質の量」が少なくなります。
安心とまではいかないにしても、おやつとして選ぶには、良いと思います。
グループF
グループFのおやつを見ていると、今の時代には、あまり選ばれないものが多いでしょうか。
「砂糖入り」お菓子が出現してから、むし歯が一気に増えた時代が思い出されます。
ただ・・・見逃してはいけないのが、
シュガーレスのガム、チョコレートです!
いわゆる、キシリトールが糖質となったお菓子です。
これは、賢い選択ですね。
かすが歯科でも販売していますので、チェックしてみてください。
まとめ おやつ選びをどうすればいいのか…?
- 糖質が多い、食べるのに時間がかかる、グループA~Cのおやつは避ける。
- グループDの甘さをすぐに感じれるもの、、、は特別な日のご褒美として選ぶ。
- 基本的にグループE、もしくは、グループFのシュガーレスのおやつを選ぶ。
余談ですが…
そもそも「おやつ」とは「お八つ」という語源らしいです。
1日24時間の時間を昔は、2時間ごとに「ひとつ」、「ふたつ」、「みっつ」と時刻を数えていました。
正午が「むっつ」なので、「やっつ」は16時前後を指します。
ですので、朝早くから起きて活動して、
15~16時の間の子どもたちがお腹が空く時間に、
おにぎりなどの、軽食を食べるのが良いとされています。
あまり運動をせず、お腹が空いていないときは…
本来「おやつ」は必要ない、という
考えもあると思います。
本当は、お腹が空くぐらい、子どもたちは体を動かすのが、一番望ましいです。
決して、15~16時に甘いものを食べるのが、「おやつ」ではないことを知っておいてください。
とくに、3歳までの小さい子どもたちは、砂糖入りの「おやつ」は極力避けてください。
2~3歳までに食べたもので、人の味覚は形成されると言われていますので…
甘いものが忘れられなくなってしまいます…
そして、食べてすぐに味がしないものが嫌いになり、偏食につながりますので。
リンク)味覚の形成について。