【福岡市 春日市 大野城市】子どものむし歯予防と小児矯正 かすが歯科

歯並びを「様子見ましょう」と言われましたか?

口呼吸が引き起こす本当の問題は…

   

 
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かすが歯科院長のイネナガです。こどものむし歯予防と早期矯正に力を入れている歯科医です。お子さんの小さな時期から、よい歯ならびとむし歯になりにくいお口の環境をつくるために、独自の視点より情報を発信しています‼
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みなさ~~~ん!

お口開いてませんか~~~?

 

お口を開けてると・・・

 




こんな口元になります。。。

どこかで見覚えないですか・・・

お子さんの口元大丈夫ですか?

 

しっかり口を閉じる子になっておかないと…

 

大人になって・・・

 

こうはならないようにしないといけませんね。

 

昔は、親、祖父母、周りの大人から言われましたよね・・・

 

 

「口があいとったら、●●に見えるけん、口を閉じときなさい。」

「口があいとったら、病気になるばい。」

 

 

まだ、科学的にいろいろ分かっていたわけじゃないと思うんですが、

 

昔の人は、知っていたんですね。

 

ここでは、すこし難しい内容になりますが、

 

口呼吸が引き起こす問題について、お伝えしたいと思います。

 

 

歯科と口呼吸の関係で一番の問題は、

 

「子どもの歯並びが悪くなる最大の原因は口呼吸!」

 

という点です。これは別に書いてますので、先にご覧くださいね。

 

口呼吸(こうこきゅう・くちこきゅう)とは・・・

定義っぽく書くと・・・

「吸う息、吐く息のどちらか一方でも口から行う呼吸法」

 

私たち人間に特有の呼吸で、他の動物は体の構造上、口呼吸はできません。

 

犬が舌を出して「ハアハア」やっているのは、体温調節で、呼吸ではないそうです。

 

人間が、他の動物と違って、言葉(いろんな音を出す)を獲得し、

火や道具を使って調理を、あまり咬まなくなったことで、

ノドの形が発達し、顎の大きさが小さくなったことで、

口から呼吸ができるようになったそうです。

 

飲み込むときに、「ゴホゴホ」とむせかえるのも、人間だけです。

このノドの構造によるものです。

 

 

さて、言葉が話せるようになって、進化したのですが・・・

 

その変わりに口呼吸を獲得してしまいました・・・

 

獲得してしまった・・・って?

そのせいで、人間はいろんな問題を抱えることになりました。

 

なぜ口呼吸が悪いのか?

まずは、専門的なことをお医者さんが書いているページがありますので、ご紹介しておきます。

みらいクリニック

病巣感染研究会

 

ここは僕のブログなので、僕なりに大切と思うことを書いてみます。

口呼吸が引き起こすお口の問題・病気
  • 口腔乾燥
  • 口臭
  • 歯周病
  • 虫歯
  • 舌のカビ
  • 歯並びの悪さ
  • 歯の着色
  • 口元に締りのない顔立ち

 

 

もっと大事なのは、

風邪やインフルエンザなど

呼吸器系の病気にかかりやすくなる

 

そして

ぜん息の要因となる

 

アトピー性皮膚炎

花粉症などのアレルギー性疾患

 

そして、もっとも重大な問題は・・・

睡眠時無呼吸症候群

いびき

熟睡感の不足

寝起きの悪さ

昼間の眠たさ

などの睡眠障害を引き起こす!

 

風邪、インフルエンザ、ぜん息はもちろん歯科医の担当ではありません。

そして、睡眠障害については、睡眠時無呼吸症候群の治療を歯科で行うことがあります。

 

しかし、「口呼吸」・・・

「口(くち)」です。

これは、歯科医が無視をしてはいけません。

しかも、子供たちの口呼吸を治すのは、歯科医の仕事です。

り)かすが歯科の小児矯正について

 

口呼吸の最大の問題は?

それは

 

「歯並び」が悪くなること!

 

と言いたいところですが・・・

 

残念ながら、歯並びが悪くなることの最大の問題は「口呼吸」ですが、

「口呼吸」の最大の問題は「歯並びが悪くなること」ではないです。

それは・・・

 

体が酸素不足になること!!

(正しくは、体を作っている細胞が酸素不足になる)

 

ここからは、すこし難しいです。

人の体は、生きていくのに、酸素が必要で、

酸素を使って活動し、

二酸化炭素を作って、体から出す。

 

その酸素、二酸化炭素を

呼吸で吸ったり、吐いたりしています。

 

では、

「鼻から呼吸しても、口から呼吸しても一緒か?」

 

違います。

ここで大事なこと!

「口呼吸すると二酸化炭素を吐きすぎる。」

という問題です。

 

??

お母さん

 

酸素は空気の中にたくさんあります。(約21%)

しかし!二酸化炭素は空気中にほとんどありません。(0.03%)

 

二酸化炭素を吐きすぎると、

次に空気を吸い込んでも、

吐きすぎた二酸化炭素の不足は解決しません。

 

体の中に、二酸化炭素をためておくこと

 

これはとても大切なことです。

 

二酸化炭素って、吐きすぎたらダメなんですね。

お母さん

そうなんです。酸素を吸わないと命が危ないというのは、みんな知っているんですけど、二酸化炭素を吐きすぎたらダメということは、専門家でも知らないことが多いんです。

院長

 

「口呼吸をすると、二酸化炭素を吐きすぎる」

つまり、

「体の中に必要な二酸化炭素を吐きすぎる。」

これは覚えておいてくださいね。

 

体の中の二酸化炭素が口呼吸で少なくなると、

なぜ体中の細胞が酸素不足になるのか?

 

酸素と二酸化炭素を体中に運んでいるのは、血液です。

この血液の中の酸素と二酸化炭素の割合

がとても大事なのです。

 

この二酸化炭素不足により、割合が変わると・・・

体中の細胞に酸素を運んできた血液が、

酸素を渡さずに通りすぎてしまうのです!

 

血液が運んできた酸素を体の細胞に渡すためには、

一定量の二酸化炭素が血液にないとダメなんです。

 

細胞の中の二酸化炭素と

新鮮な血液の中の酸素を

交換してくれないんです!

 

だから、体中の細胞が血液から酸素をもらえず、

酸素不足になっちゃうんです。

 

大切なポイント
口呼吸は、二酸化炭素を吐きすぎて、体の細胞は、血液から酸素をもらえなくなり、体の細胞の酸素不足になる。

 

そして口呼吸と睡眠の大切な

なぜ口呼吸だと、熟睡感がなく・・・

朝、寝起きが悪いのか?

お昼間の学校、仕事場で眠たいのか?

子どもたちは夕方には眠くなるのか?

 

それは・・・

夜の間に布団で寝ていも・・・

実際には眠れていないからです!

 

??

お母さん

 

まずは、「睡眠」、「眠る」ということを

少し考えないといけません。

 

 

「睡眠」=「脳を休める時間」

 

 

そして、もう一つ大切なことがあります。

「脳を休める」とは、「深~い眠り」が必要です。

でも、「深~い眠り」に入ると、鼻呼吸しかできなくなるのです。

 

・普段は口があいて口呼吸

・布団で眠り始める。

・脳は、深~い眠りに入ろうとする。

・鼻呼吸になる。

・鼻が通ってなくて、鼻呼吸ができない。

・数分で、体が酸素不足になる。

・眠りを浅くして、口呼吸をして酸素を補給する。

・とりあえず口呼吸で酸素を補給とまた深ーい眠りへ

・深ーい眠りでは鼻呼吸しかできない。

 

ここからは、この繰り返しです。

 

鼻呼吸が出来ずに酸素不足。

眠りを浅くして口呼吸。

これを数分~十数分の単位で繰り返します。

 

浅い眠りと深い眠りを繰り返していたら…

子どもたちはしっかり脳を休めることが出来るわけありませんね。

 

だから、子どもたちは熟睡できません。

だから、体が良く動き、寝相がわるくなります。

だから、とにかく頑張って呼吸するために、いびきをかきます。

 

これを読んでいるお母さん方でも、

風邪をひいて鼻がしっかり詰まっている時に…

しっかりと熟睡できないのは、お分かりだと思います。

 

鼻呼吸がうまくできず、口呼吸が習慣になっている子どもたちは、

毎晩このようなことを繰り返しているのです!

 

口呼吸に対して、どうしたらいいのか??

まずは、口を閉じること!

これは、子どもも、大人も、みんなです。

 

その中で、鼻、のどに問題があるならば、耳鼻科の先生にご相談ください。

しかし、鼻の問題が多少あっても、

まったく鼻で呼吸ができないわけではないと思います。

 

ですので、

「口を閉じて、鼻呼吸をする。」

というのを肝に銘じて努力、練習する必要があります。

 

こちらに、トレーニング方法などを書いていますので、参考にしてください。

 

そして、幼稚園から小学生の子どもたちは、

成長期です。

鼻の通りをよくするために、

  • 上あごを矯正器具でしっかり拡げる。
  • お口の筋肉を鍛えて、口を閉じる。

という小児矯正に取り組まれると、

きっと口呼吸は大きく改善できます。

 

呼吸をすることは、人間の基本です。

体は、酸素と二酸化炭素の両方が

体内にないと、体じゅうの細胞に

酸素が行きわたらず・・・

 

万病の原因となります。

 

しっかり鼻呼吸で、熟睡できなければ、

お昼間にしっかり、本を読んで勉強できるはずもありません。

 

「●●になる」は言葉がよくないですが、

眠くて、頭が働かず、成績がよくない、という可能性はありますね。

 

昔のおばあちゃん達は、病院も薬もあまりない時代だったので、

命の危機にならないよう、ちゃんと知っていたんですね・・・

 

それがおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に子どもたちが生活をしなくなって、

子どもたちに口を閉じるよう、伝えてあげる機会が減りましたかね・・・

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