子どもの歯並び、咬み合わせの見方について
2017/12/31
小さなお子さんをお持ちのお母さん方に向けて書きます。
お子さんの仕上げの歯磨きの時にチェックしてください。
気になったり、心配なことがあれば、早めに歯医者さんに相談してみてくださいね。
歯の生え始めから乳歯が生えそろうまで
かわいいころですね。
お母さん、お子さんの下の前歯は何か月で生えてきたか?覚えていますか?
院長
さて…何か月だったかしら?6ヶ月ごろ?
お母さん
母子手帳に記載する欄があるものもあるので、思い出して記録しておいてくださいね。(記録しているお母さんはOKですよ。)
平均では、6~8か月と言われています。
6ヶ月より早かったお子さんは、永久歯が生えてくる時期が早い(5歳ごろ)
8ヵ月を過ぎて1歳ごろまでの間だったお子さんは、永久歯が生えてくる時期がゆっくり(6歳半~7歳)
そして、その後の乳歯の生えかわりもゆっくりの可能性が大です。
生え変わりが早いお子さんは、小学校4年生~5年生ぐらいには、もう乳歯がすべて永久歯に生え変わります。
生え変わりがゆっくりのお子さんは、小学校6年生から、中学校2年生ぐらいまでかかるお子さんもいますよ。
生え変わりが早い、ゆっくりは、 その子の成長のペースなので、特に心配はいりませんよ。
- 左右の同じ位置に生えてくる歯の生えだしてくる時期の差がが6ヶ月以内。
- 上下とも、歯が生え変わる順番はある程度決まっているので、順番が抜かされていない。
この2つには気をつけましょう。もしお母さん見ておかしいな?と思ったら、歯医者さんで、
こういったレントゲンを撮ってもらってください。
丸い歯の卵みたいなのが大人の歯、永久歯です。
これを見ることで、永久歯の状況や本数がある程度わかります。
かすが歯科では、5歳を過ぎたらこのレントゲンを撮って、永久歯の状況を確認しています。
10%ぐらいのお子さんに、永久歯の本数が多かったり、少なかったりということがあります。
小さいうちに確認をすることで、歯医者の僕らも乳歯への対応の仕方も変わるからです。
お子さんの乳歯の歯並び…どうなっていますか?
乳歯がきれいにならんでいますね。永久歯もこんなにきれいな歯ならびになるといいですが…
5歳を過ぎていると、おそらく永久歯がきれいに並ぶのは難しいと思います。
これだけ乳歯の間にすき間がないと…乳歯よりも幅の大きな永久歯の前歯が出てきたときに、
やっぱり乳歯よりも大きな永久歯が出てくるのを様子を見ていても、ガタガタになりましたね。
下の前歯の内側から永久歯が出てきた!とご相談を受けるケースはとても多いです。
僕ら子どもの矯正をしている歯科医は、永久歯が出てきた位置よりも、乳歯の間にすき間があるか?をチェックしています。
すき間がある乳歯の歯並びとは、
こういった状態です。
これだけすき間があると、おそらく永久歯の前歯は並ぶと思いますよ。
しかし、乳歯の中には、
このまま様子を見ていても、きっと永久歯の前歯はガタガタになると思いますので、お近くの小児矯正をやっている先生にご相談してください。
お子さんのかみ合わせは?大丈夫でしょうか?
お子さんのかみ合わせを見るときに小児矯正をしている歯科医は次のようなかみ合わせの問題に注目しています。
すき間に舌を入れて飲み込んでいるから、いつまでまっても前歯がかみ合いません。
お子さんの唇を引っ張ってつばを飲ませてください。舌がすき間から出てくるようであれば、開咬の可能性が大です。
下アゴが後ろに下がっているので、気道が狭く、いびきをかく子供が多いです。
出っ歯 :正式には上顎前突(ぜんとつ)唇から上の前歯がいつも飛び出して見えている状態
早くから小児矯正に取り組めば…
これまでに、お子さんの歯並び、咬み合わせの見方、問題点を見てもらいました。
最後に…
上も下も前歯にガタガタと、反対咬合もありますね。
この子は小児矯正治療を受けました。
頑張り次第で、ここまでよくなるチャンスが十分にあります。
ぜひご相談して、小児矯正の可能性のご説明を聞いてみてくださいね。
しっかりとお伝えしたいことは…
様子を見ていても…よくなりませんよ。
リンク かすが歯科の小児矯正について