インフルエンザの予防に大切なこと。「マスクをするより鼻呼吸」
2018/01/29
インフルエンザがばり流行ってますよね。
お子さんたちは、インフルエンザで学校を休んではいませんか?
院長
お母さん自身もインフルエンザをもらって体調を崩していませんか?
かすが歯科でも、12月、1月とインフルエンザで歯科医院のお約束を変更される方が毎日のようにいらっしゃいます。
インフルエンザにかかると、熱は出るし、そのあともしばらく自宅での静養となるし…
体はきついし、せっかくの時間がもったいないですよね。
今日は、インフルエンザの予防について歯科医としてとても大切なことを書いてみます。
インフルエンザになぜかかるのか?
①接触感染
②飛沫感染
などの経路で感染するといわれています。 インフルエンザにかかった人が触った場所にウィルスを含んだ鼻水や唾液が付着します。半日~1日ぐらいはそのウィルスは感染力を持っています。 その場所を次の人が触り、その手で、 口に食べものを入れたり、 自分の目や鼻の粘膜を触る と感染していきます。 インフルエンザにかかった人のせきやくしゃみに含まれたウィルスは2メーターぐらいまでは飛ぶ可能性があります。 それが近くの人の鼻や口から入ることで、感染していきます。 「空気感染」とかも言われますが、基本的にインフルエンザウィルスは飛沫感染で2メーター以上離れて、 空気の換気が問題なければ感染の心配は少ないです。 だから、空気の入れ替え、換気はとても大切ですね。 インフルエンザ 発熱 高い(38℃以上) 主な症状 かぜの症状に加え、発熱、関節痛、筋肉痛、倦怠感など 発症 急激 合併症 気管支炎、肺炎など 発生状況 流行性 かぜ 発熱 ないかもしくは微熱 主な症状 のどの痛み、咳、鼻水など 発症 ゆっくり 合併症 ほとんどない 発生状況 散発性 やっぱり「高い熱」がインフルエンザの特徴ですね。 詳しくはこちらをご参考ください。 周囲の感染した人のせきやくしゃみなどの飛沫からの感染を防ぐの一定の効果があるとされています。 もし、自分にせきやくしゃみがあるならば、エチケットとしてマスクを付けた方がいいですね。 自分のせき、くしゃみの飛沫で他人にうつさないという効果は期待できると思います。 ただ、マスクを付けることによる問題が生じます。 それは、「口呼吸」です。 外出先では、インフルエンザにかかった人が触ったところに触れる可能性があります。 外出先では目や鼻はむやみにこすらないようにして、手洗い励行はしてください。 接触感染の予防ですね。 通常、うがいは「口」から行う「ぶくぶく」、「ガラガラ」うがいだと思います。 しかし、「うがいの効果はあまりない?」との意見も多くありますね。 しかし、うがいはうがいでも「鼻うがい」には効果があると思います。 ワクチンの効果についてはいろいろご意見があるので、歯科医の私から効果をいうのは難しいところです。 ほかの予防法と違い、ワクチンが体に合う方にとっては、大きな効果があると思います。 個人的な意見では、ワクチン接種後に倦怠感などが強く・・・ 「ほかの予防法で頑張ろう・・・」と思うところでもあります。 「医療の人間はワクチン接種が義務」という考え方もあるので、この辺にしておきます。 ウィルスは乾燥に強いとされています。 ですので、加湿することでその影響を抑えることができます。 でも、もっと湿度が必要なのは「人」の方です。 のど、気管の粘膜は、寒くて乾燥状態になると、 からだとしての防御機構が働かなくなります。 さて、・・・・ 吸い込む空気を確実に湿らせて… 温める方法があります・・・・ それは・・・ 天然の加湿、加温機能を持つ、 「鼻呼吸」 です。 口から呼吸をする「口呼吸(くちこきゅう)」 鼻から呼吸をする「鼻呼吸(はなこきゅう)」 どちらも同じ?と思うかもしれませんが・・・ 全然ちがいます。 次の図をみてください。 鼻の構造には、 これらの仕組み、口にはありません。 「口呼吸よりも 鼻呼吸」 市販のマスクよりも、まずは鼻呼吸がとても大切な理由です。 もうひとつ! マスクをすると、息がしずらくなります。 人は息がしずらくなり、息苦しく感じると… 口から呼吸を 始めます。 ということは、「マスク」をして鼻呼吸をするのは、結構難しいと考えておいてください。 歯科医の視点からインフルエンザの予防について書いてみました。 そして、かぜをひいたりしないように、健康のためにも、普段から鼻呼吸を心がけてください。 お子さんの口呼吸改善の練習や、口呼吸の問題についても書いていますので、こちらも参考にしてくださいね。 最後にもう一度、インフルエンザについてしっかりとした情報は、こちらをご覧ください。 そして高熱の時は、無理をせず、内科の先生などにご相談ください。
①接触感染
②飛沫感染
インフルエンザの症状(かぜとの違い)
インフルエンザの予防方法について
①マスク
②手洗い
③うがい
④予防接種(ワクチン)
⑤湿度を保つこと
「鼻」は天然のマスク。今すぐ鼻呼吸を心がけよう!
まとめ